シャトルの特性・豆知識
普段何気なく使用しているシャトルの特性を知ろう!!
バドミントンには欠かせない道具の一つである「シャトル」。
あなたはこのシャトルについてどれだけ理解されていますか?
普段何気なく使っている方は、シャトルの特性を理解することで一つ上のレベルに進めると思います。
シャトルの構成
バドミントンのシャトルは羽根部分とコルク部分で構成されています。羽根部分は水鳥(主にガチョウとアヒル)の羽が使われており、16枚の羽根で一つのシャトルとなります。また、羽根の先端は直径58mmから68mmの円形で、コルク部分は直径25mmから28mmで底の部分を丸型にすると決められています。
シャトル全体の重量は4.74グラム~5.50グラムの間と決められており、この0.76gの範囲に収まるよう製造されています。
シャトル豆知識
シャトルを長持ちさせる保管方法
シャトルは保管方法次第で、その状態がかなり変わってきます。一番良い保管方法はコルクが下になるようシャトルケースに入れ、縦置きにすることです。
これには、以下の理由があります。
- シャトルケースに入れることにより、羽根の変形を防ぐ
- シャトルケース内のアルミ箔により、湿度を一定に保ち外気からの影響を少なくする
- コルク側からシャトルケースに入れることにより、羽根への影響を少なくする。また、シャトルケースから取り出す際もコルク側から取り出すことにより、羽根への影響をできる限り抑えます。
シャトルの飛行距離の変化
普段練習を行っている方は夏と冬ではシャトルの飛びが違うと感じたことがあるのではないでしょうか!?これは、シャトルの羽根やコルク部分は天然素材で出来ているため、非常にデリケートになっているためです。シャトルの飛距離は気温や湿度・標高などによって変わってきますので、遠征や大会などではその環境下でのシャトルの飛び具合を確認し、いつもとどう違うのかを把握した上で試合に臨むことが必要となります。また、大会などは長時間に及ぶため、朝・昼・夕など時間が経過することにより気温が変わっていきますので、当然シャトルの飛び具合も変化していきます。また初戦と決勝などでは、観客数の違いや周りの試合などでの熱気によってもシャトルの飛びに違いが生じてきますので、常にシャトルの飛びについて把握することが大事となります。
シャトルの軌道について
普段シャトルを打っている際に、シャトルが回転していることに気づいているでしょうか!?シャトルはその構造上、羽根の重なりが一定の向きになるよう統一されていますので、打った側から見れば反時計周りに回転しながら飛んでいき、向かってくる側からは時計周りに回転しながら飛んできます。その為、シャトルの軌道は真っ直ぐではなくわずかながらですが右に曲がりながら飛んでいます。再度ギリギリを狙ったのにわずかにアウトになるということが多い方は、こういったシャトルの軌道も頭に入れた上でもう少し内側を狙ってみましょう!!
シャトルの選び方について
私もいつも頭を悩ませているのですが、バドミントンクラブや教室・大会等を運営されている方にとって一番の悩みはどのシャトルを選べばよいかということだと思います。(いや~運営費のほとんどはシャトル代になるのでほんと大変なんです)
値段の高いシャトルだと、耐久性がよく打球感もいいためショットが安定しますが多くは買えず、値段の安いシャトルだと多く買えるがすぐに壊れてしまうという矛盾に悩まれる方は多いのではないでしょうか?
基本的には予算に応じてバランスをとっていくことにはなると思いますが、私としてはチームのメンバー構成によって以下の考え方で購入しています。
■社会人(中級者以上)の場合 ⇒ 2種検定級や練習球の上位タイプ
■社会人(初心者)の場合 ⇒ 練習球の上位タイプ~下位タイプ
■社会人(女性メンバーが中心)の場合 ⇒ 練習球の上位タイプ~下位タイプ
■学生(小・中・高の少年団や部活)の場合 ⇒ 練習球の下位タイプ
初心者や女性の場合は、男性の中上級者に比べればシャトルが長持ちしますので練習球の中級ぐらいがベストではないかと思います。
学生の場合は、シャトルの数が必要になりますので、普段はガンガン使える安い練習球を使用し、大会前は検定球を使用するのがいいと思います。
まとめ
シャトルの選び方について、私個人としてはいいシャトルを使って練習した方がショットの安定性・試合と同じ打球感を把握できるということから練習効果が増すと考えています(まあ予算がそれを許さないのですけど)。また、大会ではどのメーカーのシャトルが使われるか分かりませんので、普段一つのメーカーのシャトルだけで練習している場合は、他のメーカーのシャトルを使ってみて違いを比べてみるのもいいと思います。
以上、今回はシャトルについて記載しましたが、皆様の参考になれば幸いに思います。
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