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バドミントンのシャトルと風の影響について
最近何かと話題のバドミントンのシャトルと風(空調)について記載したいと思います。
2014年アジア大会バドミントン競技で不可解な空調操作の疑惑
昨今ニュースでも取り上げられていますように、韓国で開催されている2014年アジア大会で韓国チームに有利となるよう空調が操作されているのではという疑惑が持ち上がりました。
まずは以下の動画を閲覧ください。
どうでしょうか!?
私としては確かに日本の田児選手のヘアピンが押し戻されているように感じます。それほどスピンをかけたショットにも見えなかったので、動画のようなシャトルの軌道は不自然なものを感じました。
シャトルはどのくらい風の影響をうけるのか?
ここでバドミントンを実際にしたことが無い方はシャトルがどれほど風の影響を受けるのか分からないと思いますので、シャトルの構造も含め風の影響について説明したいと思います。
シャトルの構成
バドミントンのシャトルは羽根部分とコルク部分で構成されています。羽根部分は水鳥(主にガチョウとアヒル)の羽が使われており、16枚の羽根で一つのシャトルとなります。また、シャトル全体の重量は4.74グラム~5.50グラムの間と決められています。
シャトルが受ける風の影響
前述したとおり、シャトルは約5グラムと非常に軽いものになっています。また、羽根がついているため風の影響を受けやすく、飛距離が変わったりシャトルがブレたりします。簡単にですが影響内容をまとめてみました。
■向かい風の場合の影響
①スマッシュの減速量が大きく(スマッシュが遅く)なる。
②飛距離が落ちる。その為、ロングサーブやクリア・ロビングなどの場合は浅くなり相手に攻められやすくなります。また、ヘアピンやドロップなどはネットにかかりやすくなります。
■追い風の場合の影響
①シャトルの減速量が小さくなるため、スマッシュが速くなります。
②飛距離が伸びます。小さな力でより遠くへ返せるようになります。(飛びすぎてアウトになる可能性も増えます)
向かい風と追い風どちらが有利か
追い風が断然有利です。(もちろん無風の方が一番ですけども…)
バドミントンの大会での空調について
これまでの内容から、そもそもバドミントンの大会で空調なんて使ってもいいのかと思われる方もいるかと思いますが、実は国際大会でも空調が使われていることはよくあることなのです。理由としてはバドミントンは夏にもなると室温が40度を越すこともあるため選手や観客に配慮してということや、シャトルは気温や湿度によっても飛距離が変わるため、それを一定に保つために空調が使われています(と思います)。また、試合中はセットやポイントによりチェンジコートを行うため、空調がついていることによる影響はお互い様ということになります。
そのため、空調を使用することが問題ではないのですが、今回問題なのは、本来一定であるはずの風向きが常に一方(今回の場合は韓国)に有利になるように操作されていたことが問題となっています。
まとめ
現段階ではあくまで疑惑の為あまり不確実なことは言えませんが、こういった国際大会の場で不正行為があったのであれば当然断罪されるべきことですし、このような疑惑がたつような要素があったこと自体、バドミントンを愛する一人としてとても残念に思います。ぜひ曖昧なまま終わらせるのではなく、真偽の程を明確にしていただきたいと思います。